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zoom RSS 大判焼きをカビから救え! 〜 Nikon Ai-S 50mm F1.8S A ヘリコイド分解清掃編〜

<<   作成日時 : 2015/12/29 20:07   >>

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 今回記載の分解方法及び内容について、当方では何ら責任を持つものではありません。
 分解作業を行う際は自己責任にてよろしくお願いいたします。
 

 さて、ニコンの大判焼きレンズこと、Ai-S NIKKOR 50mm F1.8Sについて、前回カビに侵されたレンズ群を清掃しました。
 ここで一旦レンズ部を本体に組み上げて完全な状態にして、無限遠が出ていることを確認。
 ヘリコイド関係には手を入れていないので、特に問題ありませんでした。

 さて、次はヘリコイド部の清掃のための分解に入ります。
 ヘリコイドにかなり汚れを噛んでいるのか、フォーカスリングが非常に重たい状態です。
 絞りリングも軽くまわってしまうので、一緒に対策する必要がありそうです。

 では、分解に入りましょう。

 まずはフィルター枠カバーの横のイモネジをがっちり締めます。レンズユニットの位置は、このカバーに養生テープを張り、位置を書き込んで基準としたいため、カバーが緩んで回ってしまわないようにです。

 その後フォーカスリングを無限遠∞の位置にします。

 ヘリコイドを分解し終えたら、元の位置の状態に戻す訳ですが、基準となる位置の無限遠をきっちり出すことが大事です。
 そのために、無限遠の位置を罫書いたり、しるしを付けたりしておく必要があります。

 どこにどお印をつけたらいいのかは手探りなので、色々跡を付けてみるとします。

 さて、カバーにテープを張り、無限遠の位置にした時の位置と、フォーカスリングからカバーが突き出した位置をテープを使い記録を残します。

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 この位置は、組み上がって、無限遠の位置を把握する際とても重要ですので、くれぐれもずれないようにしましょう。

 次に、マウント部にある、3本のネジを外しましょう。

 ここはネジロックがしてあるのか、最初はドライバーで回そうとしてもウンとも言わず。
 ネジ頭をなめたら後で大変です。シリンジで無水エタノールを流し込んでしばらく待ちます。
 ダメならネジに半田コテを少しあてて熱を入れたのち、回しましょう。

 少し立ってから、精密ドライバーをネジに垂直に強く押し込みながら回したところ、やっとネジが外れました。
 これでマウント部が外れます。

 その状態で絞りリングも手間に引くと簡単に外れます。

 絞りリングが軽過ぎる症状の原因ですが、このレンズは絞りリングの固定を板バネにポンチで突起をつけただけのシンプルな構成です。クリック感を生み出す元となっている板バネが寝ていたので、少し爪楊枝で起こしてあげました。これでクリック感も普通になりました。

 次に被写界深度表示がされているシルバーリングを外します。これはリングの側面に小さいビスが3本ついていますので、それらを外しした後、マウント側に引いて外して下さい。

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 これで、内ヘリコイドが付いたレンズユニット、フォーカスリングと一体になった中ヘリコイド、後カバーに2本の金属棒(直進キー)が付いた外ヘリコイドだけになりました。

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 さて、ここではまだヘリコイドを抜いてはいけません。

 安易にヘリコイドを抜いてしまうと、あとで線条の入り口が一致しないと、確実に無限遠が出ません。

 ヘリコイド環には複数の線条が刻まれていますから、違う線条の入り口にはめ込まないように、無限遠の位置で、中・外ヘリコイドへ罫書き線を入れます。

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(後述する終端の位置の罫書きについて、私は本来は直進キーを外してから終端位置にして罫書かなければならないところ、直進キーを付けたまま罫書いてしまいました。・・・orz)
  ← 直進キーを外す前で終端位置を罫書くのでOKです。外す前に現在の無限遠の位置と、一番の終端位置を罫書いて下さい。

 そして外ヘリコイドについている、2本の直進キーを取ります。このキーを止めている2本ずつの後継4本のネジも固いので、シリンジで無水エタノールを垂らしておきます。

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 直進キーが外れたら、レンズユニットをマウント側から見て反時計回りに回すと、ユニットがこれ以上下がってこない終端の位置まで来ます。
 ここで、先に卦書線に合わせて中ヘリコイドへ2本線を入れました。
2本線を入れる意味は、終端であると言う意味になります。

 さて、ここでようやくヘリコイドの分解に入る訳ですが、さらに念のため、レンズユニット、外ヘリコイドがフォーカスリングの内ヘリコイドから外れる瞬間の位置も記録しておきたかったので、それらの位置もレンズに養生テープを付けて記録します。
 レンズユニットはフィルターカバーリングのイモネジ部分を基準、外ヘリコイドは無限遠の位置を基準にして、それぞれフォーカスリングの脇にはったテープに位置を残しました。
 
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(内ヘリコイドが外れる位置)

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(外ヘリコイドが外れる位置)

 さて、これで内・中・外ヘリコイドの三者を分離します。
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(手前左から内ヘリコイド、外ヘリコイド、中ヘリコイド)

 これがフォーカスリングの重さの原因。
 黒ずんだ古いグリスがカスがヘリコイドの線条につまって悪さをしています。

 
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 ここで、ベンジンでもあれば付け込んでグリスを溶かして線条したいですが、手元にありませんんので、ビジネスホテルのアメニティでもらった使っていない歯ブラシと爪楊枝を駆使して、ひたすらこすります。

 
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 ここで、洗浄後グリスを塗布して組み込むのですが、今グリスが手元にありません。

 今どのグリスを買おうか悩んでいるのです。
 ベストなのはヘリコイド用グリスを買うのがベストなのでしょうが、何せ高い。
 レンズ代と同じくらいのグリスを買うのは気が引けます。
 ヘリコイドは金属同士なのでタミヤ模型のモリブデングリスでもいいかと思いますし、いっそホームセンターでリチウム石鹸基ベースのウレアグリスとか、モリブデングリスにすれば、500円もしない買い物になります。

 Ai-S ではない、50mm F1.8のヘリコイドの事もありますので、近々に仕入れなければならないのですが、もう少し悩みます。

 と、言う訳で、グリスの塗布をせず清掃のみにします。
 でもこれで重たいフォーカスリングから解放され、皆さんが良く言う古くなったニッコールレンズ特有の”スカスカのヘリコイド”が体験できそうです(苦笑)

 
 さて、今度は元の姿に戻すべく、ヘリコイドの組み付けです。

 まずは内ヘリコイド(レンズユニット)と中ヘリコイドを合体。時計回りで締まります。ここで先ほどのヘリコイド同志が離れる位置を記録した線を頼りに組み付けます。

 
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 次に外ヘリコイドも同様にして組み合付け。但しこちらは反時計回すと締まります。

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 レンズユニットは、フィルターカバーのフォーカスリンクからの突き出し量をテープの位置を見て当初と一致するように。
 外ヘリコイドは罫書をした線が、中ヘリコイドと外ヘリコイドの線が一致し、かつ終端位置で外ヘリコイドの2本線と中ヘリコイドの無限遠の罫書き線が一致しているのを確認してから、一本線同志が一致するのを合わせます。


 次に2本の直進キーを取りつけます。
 これは、レンズユニットの側面にある2本の溝と外ヘリコイドのネジ取り付け位置を一致させないと、直進キーを取りつけれません。

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 さて、これで中、内、外のヘリコイドが合体した訳ですが、この段階で、フィルター枠カバーに張りつけた目印のテープで、カバーのフォーカスリングからの突き出し量がある程度一致しているか + 中ヘリコイドと外ヘリコイドに罫書いた無限遠の罫書線が合わさっているかの確認です。
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 とにかくここで、分解前に記録した位置を正確に出さないと、組み込んだ後無限遠が出ていなくて、何度も分解するはめになりますので、しっかり行いましょう。

 位置合わせがOKならば、後は被写界深度表示のシルバーリングをネジ止めし、絞りリングをレンズユニットかから出ている、絞り制御の棒にひっかかる位置ではめます。はめる時絞りが最少の位置にしておくと良いでしょう。
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 マウントをはめる時、よくから絞り連動レバーのリターンスプリングが効くよう、指でバネを押した情態で、マウントを結合する例が多いと思いますが、このレンズは、マウントから出ている棒をレンズユニットに差し込んだ後、はめて、少しマウントを軽くねじると3本のネジ位置が合わさります。

 この状態で絞り連動レバーのリターンスプリングも効いた状態になっていますので、後はネジを締めるだけです。
 このレンズは本当に絞りリングの組み込みから、マウントの締め込みまで本当に簡単です。

 以上で、ヘリコイドの分解清掃は終わりです。お疲れさまでした。


 後は、カメラに装着して、無限遠が出ているか確認。

 出来ればフォーカスエイド付のAF機に装着した方が、無限遠が出ているか、後ピンなのか前ピンなのか分かりやすいと思います。

 
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 ヘリコイドの線条があれだけ彫ってあるのですから、中々無限遠の位置をスパッと出すのは難しいかもしれませんが、根気よく調整するのみです。

 このレンズはフォーカスリングと中ヘリコイドが一体な分、ずれる要素も少ないですが、微調整も難しい感じです。 (← フォーカスリングと中ヘリコイドは分解可能です。
分解方法を H28.1.17に「無限遠調整編」としてアップしました。

 しかし、分解のしやすさと言う点では一級品ではないでしょうか。

 以上、大判焼型(パンケーキ型)Nikon Ai-S 50mm F1.8S のヘリコイド分解清掃でした。 

  なお、くれぐれも分解は自己責任でよろしくお願いいたします。
 当方は、分解内容について何ら責任を負うものではありません。
  また思い出のレンズは極力専門の修理業者へ修理を依頼しましょう。


 ではでは。

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